吉田秀尾先生亡くなられる
私と吉田秀尾先生との出会いは、青年団活動を経験していない、県外からのUターン族の自分なので、先生を慕っておられた皆さんとは遅いほうである。平成3年7月、先生の福井市内の真中にある事務所に、県民生協の機関紙「がんばらにゃ」の取材でお伺いしてからである。
もちろん生協の機関紙の記事に、お伺いしたので、活躍されている女性のお一人として紹介させていただいたが、「木村さんに紹介したい人がいる」と、その後かわいがっていただいた。
先生の周りには、先生に惹きつけられ、薫陶を受けられて、がんばっている若者、議員さんも沢山おられました。そういう方々に混じり、先生が84年間書き綴られたエッセイや青年と共に歩まれた体験記など段ボールいっぱいに入っていて、「それを本にしたい、協力して」との話が有り、当時三国の山崎さんを中心に夜な夜な編集作業を進め、平成4年5月に、『歩いて、語って、輝いて』を出版することが出来ました。
晩年は大和田で、「エコの木造住宅や」と、離れを作られて、一人暮らされていましたが、飾り気の無いさっぱりした口調、教育問題から、環境問題、婦人問題、地域お越し、若者の活動、老人問題、食育問題、国際問題など、問題提起も含め、この福井の地に、数々の基盤を築いていってくださった、女性の地位向上に尽力いただいた女性活動家の先駆者です。
「人はよわいを重ねるだけで、老いはしない。夢と理想を失ったときに、老いるのである」と、85歳のときの先生からのメッセージ。
明治40年生まれ、104歳でした。先生お世話になりました。有難うございました。
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