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2015年2月19日 (木)

市民創世会 好適環境水の岡山理科大学に視察

1月28日29日30日と、市民創世会では、別府市の市有財産利活用推進委員会に行財政・議会改革等推進特別委員会と中津市の軍師官兵衛によるまちづくり、岡山理科大学の好適環境水の先進事例の視察に出かけました。

Cimg5657別府市の市有財産利活用推進特別委員会は、議会からの働きかけで設置できている特別委員会とのことでした。

26年度は公共施設の現状等について、学校統廃合の現状について、市営住宅の現状と今後の計画についてを課題に、公共施設の現状把握と委員の共通認識を持つことを目的に今後の公共施設再編を柱に考えておられました。

議会も、行財政・議会改革特別委員会が設置され、議会と行政のあるべき関係、議会・議員のあるべき形づくりなどに取り組まれていました。議会審議の充実や市民との対話集会などに取り組まれ、問題点や検討課題などをお聞きすることが出来ました。

翌日は、NHKの大河ドラマ黒田官兵衛による経済効果などを、大分県中津市に研修に伺い、商工観光部 軍師官兵衛推進室の濱田室長にお話しを伺いました。

NHK大河ドラマの誘致活動は、黒田節をキーワードの民間団体の動きから始まり、黒田サミットを姫路市、長浜市、瀬戸内市、福岡市、中津市で開催。次第に盛り上がりができていったというところのようです。施設整備には特別な投資はせず、NHK等のテレビ媒体の力ももらいながら、サミットやウォーキングなど色々な催し物が多勢の観光客でにぎわい、かなりの経済効果が昨年は出ていることは確かである、とのことでした。一過性に終わることなく、起爆剤にして、まちづくりを考えていきたいとのことでした。

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岡山理科大学の好適環境水の研修に伺いました。広報広報課主任の岡崎直美さんが丁寧に案内をしていただきました。Cimg5677_2

海から離れた山村地域でも、真水をベースに海水魚を育てられないか――こんなユニークな発想から、海水でも淡水でもない、第3の水を作り出した研究者・岡山理科大学工学部の山本俊政准教授に、「生命動物教育センター」内を案内していただきました。

魚の浸透圧調整に関わるナトリウム、カリウム、カルシウムの3つの成分に着目し、その最適な濃度を特定。この3成分のわずかな濃度の電解質を淡水に加えるだけの、世界一安い“海水” 「好適環境水」となっています。この水を使った養殖の研究が進んでいる。これまで、先生はふぐ、うなぎ、海老と研究を続けてこられています。山本先生にこの研究を始めるようになった背景や研究の進展状況についてを、このようにも語られていました。

人類が、魚類の養殖を始めておよそ3000年が経過しました。3000年が経過した現在でも自然の一部を利用し養殖を行っています。現在の養殖では、自然の影響(台風や海水温の上昇など)により生産量が不安定です。人工的な養殖へと移行することにより人類が抱える問題(人口増加=食糧危機)に備えることが可能となります。また、生産量を自然に左右されない養殖へと移行していく必要があります(東南海地震等への対応も国レベルでは始まっているようです)。

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うなぎの水槽。

イニシャルコストは、水槽に1億2000万円、建屋に1億2000万円。このイニシャルコストを下げて実用化を考えていく、屋内プールや温泉熱を利用し、地方再生事業予算などを使って考えると可能性があるよ、と後押しをしていただきました。

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山本俊雅先生と市民創世会の皆さんで記念撮影。視察研修では、あまりこのような写真を撮ったことは記憶にない、それほど感激感動した好適環境水の研究でした。

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