越前塗山車・山車会館完成記念式典
越前塗山車会館におさまる山車、井波彫刻協同組合、高岡の留め金、越前漆器協同組合の越前塗と国の「連携活性化事業」の補助金を得て、異業種連携で、3年がかりで完成。
山車の高さ約3,8メートル、幅1,5メートル、長さ約4,8メートル、漆がほぼ全体に施され、大変な迫力と技巧。製作職人代表の駒本氏の概要説明によると、河和田地区の五穀豊穣をイメージし、四季のまつりや風習、草花、生き物をあしらってあり、クマタカの絵には、鯖江市の東に位置し最初の朝日が昇る地区を意識して描いていると、心をこめて作られた山車のストーリーが語られました。日本に一つしかない、日本一の山車といえるでしょう。
記念の神事や式典がうるしの里会館で行われ、福井県西川知事はじめ、近畿経済産業局局長代理の坪田産業部長からお祝いのメッセージを頂いた。
これまで、越前漆器は主に食器を手がけていて、3年がかりで山車を制作したことで、今後、建築ななど大きなものにも漆の施せる技術の高さをアピールしていく狙い。
今回の54人の職人が、うるしの里会館に出かけてこられて携われた作業は、伝統工芸士らの仕事が普段作業等、行程が分業によって成り立っている伝統工芸越前漆器の業態をがらりと変えていくこともできるのでは、と思わさせられた。また、技の伝承は、短期間で出来るものではないが、今後山車などの受注が続けば、後継者は必ず育つ環境と思える。
うるしの里会館では、うるしの匠展も23日まで開催されています。
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