市民創世会 魚津市に北陸新幹線開業に伴うまちづくりを行政視察
8月27日28日と、市民創世会で魚津市に、「北陸新幹線開業に伴うまちづくり」について行政視察をさせていただいてきました。
魚津市産業建設部商工観光課が北陸新幹線業務を所管しておられ、観光おもてなし振興条例を平成22年に制定し、23年に実施計画をたてて、新幹線の開通でマネジメントできるように動いてこられていて、政ニ課長代理、亀田さんから「新幹線開業に伴う変化と対応」を研修させていただきました。
1.新幹線開業による変化
- JR北陸線の運行は「あいの風とやま鉄道」など各県ごとの第3セクターへ
- 魚津駅に停車していた特急列車37本の廃止
- 高速移動の拠点は新幹線駅に移動
- 特に関西・中京・新潟方面への移動利便性低下
- 魚津駅の乗客数データ(あいの風とやま鉄道の平成27年6月11日の調査・輸送密度も乗客数も増えている)
- 魚津駅「みどりの窓口」の廃止、午後8時以降の駅員不在(列車の中で乗務員さんの話では、あいの風とやま鉄道の社員30人加えJRから10人が出向)
2.魚津市の対応
①在来先頭対策連絡協議会の活動(平成13年~) →北陸在来線がスーパー特急方式により魚津駅に停車する計画であったが、 平成12年フル規格による整備に変更され、魚津駅に停車しなくなったことから、新幹線開業後の鉄道を中心とした街づくりを目指し、市、議会、経済界、と共に講演会、地鉄・あいの風とやま線を利用したツアーの企画・実施
②魚津駅・新魚津駅の乗り換え利便性向上とバリアフリー化を目指し、新魚津駅の魚津 駅側への移設や駅前広場の整備を行うなど、駅周辺の整備を計画
③沿線市町とともに、JR切符の購入環境が維持されるよう要望
④富山地方鉄道が、黒部宇奈月温泉駅と隣接して「新魚津駅」を新設したことに合わせ、沿線市とともに地鉄線の増便を支援
⑤地鉄線を補完するために、黒部宇奈月温泉駅と魚津市内を結ぶ予約敷き乗り合いタクシー「おもてなし魚津直行便」の実験運行を開始(ジャンボ5000円、普通1000円、収入の足りない分を補填、当初予算600万円、補正必要)
⑥魚津駅がJRから経営委譲された際に生まれた空きスペースを、例えば地場産品の販売所として活用を検討
⑦地域交通としての「魚津市民バス」等路線網等運行体制の充実
など、詳細に研修をさせていただきました。
お忙しいところ、魚津市役所の職員さんにお世話になり、ありがとうございました。
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