鯖江市総務常任委員会で高松市、観音寺市、南あわじ市、西宮市を視察研修
10月5日から7日まで、総務常任委員会で、台風が4日北陸地方を通過する気象情報を気にしながら、事務事業評価システムと公開評価システムなど、先進地の高松市、観音寺市、南あわじ市、西宮市に視察研修に伺いました。
高松市は、かつて2年ほど住んでいたことがあり、西宮市も高松に移る前に住んでいた所で、議員としてお伺いしていることが、ただ不思議な思いもしました。
高松市では、事務事業評価システムと公開評価についてを研修。平成12年から事務事業の評価を98事業で施行されています。この間、事業のあり方を市民に公開するとともに、類似事業の見直しをおこない、市民サービスの質の向上や業務の一層の効率効果を図ることを目的に進められてきていました。構想日本の仕分け人による事業仕分けも行なわれてきてようですが、平成21年からは、システム(NECソフト)導入に向けた施行期間なども経て、平成22年に「高松市行政評価システム基本方針」を策定して、外部評価は市民の皆さん2000人を対象に、30ずつ分けて市民満足度調査を実施(回収率40%)し、検討課題を抽出して、おられること、大きい市から学ぶこと、たくさんでした。現在、外部評価を実施している事業に歴史資料館管理運営事業、図書館運営事業など、指定管理出来ないか検討していると担当者からの説明に、そういうことも考えるときになってきているのかと驚きでもありました。
観音寺市では、「がんばれ観音寺応援隊について」を研修に伺いました。鯖江市の「さばえブランド大使」のような事業の取組みなのかなとも思いましたが、登録(任期2年、継続可)をして、登録証をいただき、オリジナルデザインの名刺100枚、観光パンフレットなどもらって、観音寺の恵まれた自然環境での子育て環境の充実していること(定住)、まちを知ってもらう重要性(交流)、移住希望者への就労・移住支援(移住)など取り組みを行ないながら、タックを組んで全国に向けてPR活動を実施されています。第10回日本学生トライアスロン選手権大会の開催、瀬戸打ち国際芸術祭の開催やちょうさまつり、琴弾公園の銭型砂絵「寛永通宝」、四国霊場68番69番札所も市の観光の目玉になっていました。
南あわじ市では、「あわじ島まるごと食の拠点施設についてを視察させていただきました。北陸地方鯖江市とは気候がずいぶん違うことで園芸作物中心の農産物の取り組みは参考になるようで具体的なことは、大型機械等にかかっている設備投資額そのものも違うことなど、よく分かりました。
食べること、生きること、農業こそ生きる大前提と思って木村には、「食」がはぐくむ、ふれあい共生の都市(まち)の政策は、派手ではないけれど、どっしりと地に足つけて、将来を展望した施策に思え、まぶしいものがありました。
西宮市では「被災者支援システムの利活用について」を研修に寄せていただきました。
平常時の管理についてや災害が起きたときの立ち上げなど、4000人の職員の庁内で23人の正規職員でこなしておられ、要援護者の台帳などは自治会に年4回更新して渡しているなど、阪神大震災を経験され、平成6年にホストコンピュータ版を構築し、り災証明の発行に利用、その後Webシステムバントして構築、平成16年の台風23号発生時には被災住宅の管理、り災証明の発行に利用、被災住家の管理機能は、平成25、26、27年の夏場の台風でも利用、東日本大震災では、南三陸町に職員が赴き、被災者支援システムを立ち上げました。
平成21年度の国の定額給付金の管理にもた業務と転用した実績など、今後、防災庁舎設立に合わせて、より市民のためになる総合防災システムを築く検討・協議にはいられていることなどうかがいました。市の歴史、人口など鯖江市とはおおきなギャップがありますが、基本的な災害時の混乱をマイナンバーなども活用し、より市民サービスにつなげていく試み挑戦に、国も含め先端を行かれていることを実感しました。
オープンデータのまち・鯖江に伺ったんですよ、といっていただき、スケールが違いすぎ(市の木・くすのき、樹齢400年くらいだろう、と)ても、研修をかけてこられる姿勢に敬意を表するばかりです。
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